残留農薬やポストハーベストの怖さ

since 1961
蝦夷農園
たとえ一食分でも汚染のない命の糧を・・・
農薬・添加物を減らすコツ


■たとえば、レモン
現在日本の市場に出回っているものの9割が輸入品です。そして輸入レモンから検出されているポストハーベスト農薬はベトナム戦争時、【枯れ葉作戦】で使われた薬品の主成分(2・4−D)など、どれも安全性の少ないものばかり。
ちなみに、ポストハーベスト農薬は収穫前に散布する農薬に比べ100〜1000倍の残留性があるといわれています。
■どのように食品を選び購入するのか■
せっかく食の安全・安心を考えをる意識を持ち、いくら注意して食品を購入しても、完全に安心安全なものをあなたの食生活全てに生かすことが出来るでしょうか?
それにはたくさんの正確な情報と、慎重な食品選びが必要です。そしてそういったもの(有機野菜等)は、まだまだ市場が確立していないため、コスト的にも割高になってしまいます。
食の安心・安全に対する意識が全体に高まり、そういったものの市場が確立されてくれば、値段も下がり手にも入りやすくなります。しかし現状、有機栽培においては手間・暇・費用を考えるとどうしても採算が合わないことが多くなかなか、すぐには広まりませんし、せっかく有機栽培をやろう!と思っても上記の理由で挫折してしまう農家も多いのです。
■対処の仕方は■
農薬や添加物が使われた食品を購入したとしても、それを軽減させる方法があります。
例えば、熱湯で洗い流したり、こすり洗いをしたり。下記には【農薬・添加物を落とすコツ 増尾 清著】より、その方法をいくつか挙げてみます。是非、参考にしてみて下さい。
| トマト |
強い | ■病害虫に弱いので、農薬をかける回数はとても多い。ハウスものは特に殺菌剤・殺虫剤ともに残留することが多い。 【対策】 ■流水中で30秒くらい手でこすって洗う ■ヘタの反対側に包丁で十字に切れ目を入れ、沸騰したお湯に30秒間通す。こうすることで、水洗いでも落ちなかった表層のクチクラ層の殺虫剤も取り除ける。 |
ピーマン |
強い | ■ハウス・トンネルでの栽培が多く、したがって使用する農薬も多い 【対策】 ■流水中でしっかり手でこすって洗う ■千切りにして沸騰したお湯に1分程度湯がき、冷水で冷ます。クチクラ層を露出し、そこに残留している殺虫剤を湯に溶かす。 |
ほうれんそう |
強い | ■病害虫に弱い上、硝酸を溜めやすい。また、本来の成分に蓚酸を持っている。 【対策】 ■流水させながら、ボールに5分ほどつけておき、その後5回ほどの降り洗い。 ■2cm幅に切り、たっぷりの沸騰したお湯に根元のほうから入れ、1〜2分茹でる。その後、流水の下で降り洗いしギュッとしぼる。3分以上茹でると、ビタミンCまで激減してしまうので注意。 |
きゅうり |
強い | ■ハウスものは特に、殺虫剤の不安が大きい 【対策】 ■流水中で5回くらい、手でこすってよく洗う ■きゅうりをまな板にのせ、塩を振り軽くころがし、その後、流水中でよく洗い塩を落とす。塩できゅうりに傷をつけることで、ことでただ流水で洗っても落としきれなかったクチクラ層の殺虫剤が落ちる。 |
じゃがいも |
やや強い | ■可食部分は上記のものに比べ残留農薬度は低いですが、新芽や光があたって緑化したところはソラニンという有害物質が出来る不安がある 【対策】 ■流水下でタワシでよく洗い、皮を剥く ■新芽、皮が緑化している部分はくりぬく・切り落とす(ソラニンの有害物質を除去するため。新芽の部分にはソラニンの10倍の毒性のあるアルファチャコニンという物質が含まれるため、かならずくりぬく) |
イチゴ |
強い | ■湿気の多いハウス栽培では農薬散布の量も多く、データを見ても残留農薬の検出率は高い 【対策】 ■ザルに入れたイチゴを流水を流したボールに5分ほどつける、その後、5回ほどふり洗いする ■【caution!!】塩水・洗剤を使用すると農薬を果肉に浸透させてしまう恐れや、洗剤液が果肉に入り込む恐れがあるので使用しない |
さくらんぼ |
非常に強い | ■国内産にもかなりの農薬を使用しますが、輸入物はさらにポストハーベストの農薬・添加物が不安 【対策】 ■流水を流したボールに10分ほどつける、その後、ふり洗いを5回。輸入物は特に念入りに洗う 殺菌剤は落ちても、殺虫剤は除去のしようが無く、回数を多く食べないことも対策のひとつ |
レモン(その他輸入ものの柑橘類) |
強い | ■輸入ものはポストハーベストでヘタ防止剤の2・4−Dが使用されている他、安全性の低い農薬ばかりで注意が必要 【対策】 ■流水しながらスポンジでゴシゴシ洗う ■料理・紅茶などに入れる場合もなるべく皮を剥くか、絞り汁のみ使用するようにする |
肉類 |
やや強い | ■使用禁止になっている塩素系農薬が肉類の脂肪に残留するので、良い肉・悪い肉の質を問わない 【対策】 ■塩素系化学物質は脂肪に溜まるので、脂肪はなるべく除去する ■調味料やタレなどに肉をつけて下味をつける時、10分くらいつけたら一旦タレを捨て、軽く肉を絞ってから新しいタレに漬け込む(溶け出した抗菌性物質・残留農薬・女性ホルモンを除去できる) |
ここでは、残留農薬やポストハーベストが特に気になる食品の対処法を一部ご紹介します。
| 食品 | 不安度 | 理由/対策 |
■情報を得、知識を持つことは不可欠■
上記の対策を行えば、万事OKというわけではありません。例えばさくらんぼのように、どう洗っても落ちない農薬というものが確実に存在するからです。現在、安全基準の規格や、トレイサビリティの開示が盛んに進んでいます。なぜでしょう?日本では今、手に入らない食材を探すのが困難なほど、食に溢れています。それは幸せなことではありますが、同時に、その数多くの選択肢の中から情報と自分で得た知識をもとに、本当に安心安全な質の高いものを選択するという作業をしなければならないのです。しかし、規格やトレイサビリティの開示は消費者の選択を助けるための、ひとつの道しるべに過ぎません。有機だから、トレイサビリティの開示がしてあるから、といった理由だけで選ぶのも少々危険なことではないでしょうか?
間違った選択をしないよう、食に対する意識を高めていくことがまず大前提である、という気がします。